初段の問題（その３）（嫉妬）
羨ましいな、あんないい目に合って・・・・・
（問題）
３ 「羨ましいな、あんないい目に合って」
と人の幸運や喜びが、
自分を不機嫌にさせることがあります。
さて、正解はどう言い直すのでしょうか。
回答を一つ選んでください。
（回答）
ａ 「きっと今のうちよ。そのうち、ひどい目にあうわ」
「きっと今のうちよ。そのうち、ひどい目にあうわ」
人が幸福なことが、直接自分を不幸にしているのではありません。
人の幸福を見て、ひるがえって、自分の状態を考えるから、
その比較によって、自分は不幸だと、
「自分で認定している」わけです。
この仕組みですと、特定の相手が、不幸になったとしても、
代わりに次の羨ましい人をすぐに見つけ出してきて、
その人の不幸を願うようになります。
間違いです。
（もどる）
「自分だって負けないぞ。人から羨ましいと思われるようになるのだ」
と思って努力すると、能力が向上したり、認められたりしそうです。
ですから、羨ましいという感情を、
自分の努力に転換させたのは一見正解のようですが、間違いです。
この考え方ですと、認められれば、目標はもっと高くなります。
その高い目標を達成すれば、さらにまた一段と高くなります。
確かに、技術や能力は向上するかもしれませんが、
自分が幸福になることはありません。
いつも自分は向上心を燃やしつづけなくてはならないからです。
つまり、自分はまだ不満足だと常に思い続けることになります。
実は、人間は満足していたり、幸福であっても努力や創意工夫はできます。
むしろ、その方が良い成果を生み出せます。
気楽に生きるには、「楽しく」努力をしましょう。
（もどる）
「よかったね。おめでとう。私もうれしい」
と相手の幸福なステージに参加します。
相手と同じ立場に立って考えます。
すると、自分の状態は考えませんから、
自分の気分は悪くなりません。
一緒に喜べばいいだけです。
このコツが分かれば人生は喜びが溢れていると分かります。
正解です。次に進みますか。（はい、目次へ/いいえ/もどる））
次は初級第４問です。
© Alina Hosai 1999,2000（all copyright are reserved,1999,2000)