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| 「自退症について」
【#19】 （自退症とTVゲーム） 自退症で、引きこもっている場合、時間がたくさんありますから、TVゲームを何時間もしている場合があります。もし、TVゲームをたくさんしているようなら、注意してください。 TVゲームは、脳の働きを悪くするので、どんな場合でも好ましくありませんが、自退症に人には特に悪い影響があります。なぜなら、それでなくても不活性になっている脳のある一部分だけを異常に使用するわけですから、バランスがますます悪くなるということです。 そして、人間は生きていますから、使用している部分の脳は発達し、使用して無い部分の脳は衰退していきます。これを続けていると、まともな人間生活がだんだん本当にできなくなってしまいます。 ですから、もし、TVゲームを好んで何時間もしているようなら、なるべく早くそれをやめさせなければなりません。 その場合、取り上げるとか、電源を切るとかの暴力的な、外圧的な方法ではなく、本人が自主的にTVゲームをやめるように持っていくことが必要です。 そのためには、TVゲームを続けていると、なかなか自退症が改善されないばかりか、脳の不調がいっそう、深刻になるということを、本人によく理解させるのが早道だと思います。 自退症の人は、まともに計算づくで物事を考えていますから、「これはあなたの得になりませんよ」という話は、意外でしょうが、まっすぐ通ります。自退症の人は、人一倍自分を守る、自分が得するということに敏感ですから、こうしているとあなたの健康に悪いとか、あなたに危害があると言う話は熱心に耳を傾けます。ですから、TVゲームは脳の働きを悪くする、続けていると不調になった脳の回復がますます難しくなるというまともな話は、ちゃんと理由さえしっかりしていれば、聞きます。 ですから、それは、ちゃんと伝えてください。あるいは、そのような読み物を提供してあげて、理解させ、やめさせてください。 TVゲームの代わりに、外に出て運動するとかが一番いいのですが、外の出ないのであれば、同じテレビでも、映画の名作、特に、ミュージカルの名作などは、脳を全般的に活性化させますので、そのような代替のものに時間を使う方がより良いでしょう。 【自退症-#20】 （「親を信じていない」） 親が何かを忠告しても、言っても全然聞かないという状態になっている場合があります。これは、拒食症でも同じことがありますが、正しいことを親が言っても聞かないと言う状態です。 たとえば、拒食症で、「ちゃんと栄養を取らないと大変なことになるわよ」と言っても、本人が「頭」でそれを理解してもその言葉を聞き入れないのと似ています。 それは、なぜかというと、「親の言うことを信用していない」ということです。では、なぜ、親の言っていることを信用していないかというと、今まで、親のいうようにやってきたのですが、小さいときはそれでよかったのですが、今となっては、それでは、うまくいかないどころかとても危険だと、あるとき気がついたからです。 その気付き方は、次の通りです。 「今まで、親を信用して、親の期待にこたえるように、親が喜ぶようなことをしてきた。しかし、もう、これ以上、頑張れない。目標ははるか遠くだ。もし、頑張るとしたら、それこそ、死に物狂いで頑張らなければならないだろう。そしたら、本当に死ぬ。そんなことはできない。だから、親が、『○○ちゃん、頑張れば、絶対、できるから、だから、頑張って』と言うのは嘘だったのだ。それは、私を思うように支配するための嘘だったのだ。親の言うのは信用ならない」 そして、一旦、親の言うことが信用できないというプログラムができてしまうと、今度は、本当に本人のことを思って忠告してもそれも嘘だと思われてしまいます。現象的には、「反抗」しているように見えます。 すると、TVゲームひとつをやめさせることすら簡単にできない場合もおきてきます。このような状態になっているときは、親以外の第三者か、何か本とか、別のルートで正しい知識なり方針なりを、本人に伝える必要があります。 続き読みますか？ （はい、 いいえ） 宝彩有菜 #20 |
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