宝彩有菜の「人生百科」(home)/(index)
| （５６） 「円形脱毛症」
「円形脱毛症」についてのお問い合わせに、回答したものです。 （宝彩有菜） はじめまして。 宝彩先生、はじめまして。私は、いつも考えすぎて悩みやすく何かある度に宝彩先生の本を頼りに元気を出したり、納得したり助けられています。 今、私にとってかなり厳しい試練の時のようで、毎日悩み苦しんでいます。それは、いきなり脱毛症になってしまったのです。病院では、円形脱毛症の全身に来るタイプと言われ、二ヶ月くらいの間にほとんどの毛が抜けてしまいました。現在はかつらをかぶっています。 抜け始めた時は、これからどうなるんだろう？という不安で精神的にかなりまいってしまいました。なんとか宝彩先生の本のいろんな項目を読んで、やっとやっと普通に生活できるようになりました。 私が心にかけている事は、 ・脱毛という症状じゃなく、体にきていたら、もっと大変な病気になっていたかもしれない、ありがたい。 ・髪はないけれども、心配してくれる家族、友達がいる。安定した生活もある、体も健康で自由に動ける、時間もあるなど、ないものではなく、あるものに目を向けるようにする。 ・自分にとって一番怖いことは、子供を失うこと、子供が生きていてくれるだけでありがたい。 ・この先治るのか心配しだした時は、その時になったら考えよう、または明日考えよう。 など、何度も思い出しては、心に納得させるというか、言い聞かせている感じです。 それと、パソコンの人生百科の項目の、癌のところを読んで感謝が足りなかったのかと、なるべくありがたいと考えるようにしたり、糖尿病の項目の歩き方で血行を良くしようと毎日歩いたりしています。 それでも、やっぱり年中落ち込みます。行く場所や行動も制約してしまいます。子供への影響も心配になります。 自分が脱毛症になった事の意味を考えると、感謝が足りなかったのか、不平不満が多かったのか、生活習慣が悪かったのか、思い当たる事ばかりで、混乱します。 病院で、運動とか食事とか自分で気をつける事があるかを聞きましたが、免疫の問題なので、そういうのは関係ありません、とにかくストレスをためないようにと言われました。 でも、髪にきたと言う事は、人の目を気にするのをやめなさいという意味ではないかと、自分では最近思っています。 私は昔から、人からどう思われるかすごく気にしていました。人が何をしているのかも気になります。比べて落ち込むこともしょっちゅうでした。 なので、今は人の事を気にしたらカウント、人からどう思われるか考えたらカウント、人と比べたらカウントするようにして、すぐに全部負けようと思うことにしています。すべて、勝ちたい気持ちからきているのではないかと思ったからです。 それは、やり始めたばかりなので、効果があるかはわかりませんが、自分は常に人の基準で考えてるんだなぁというのは実感しました。 長々と自分の今の状況ばかり書いてしまいましたが、人生百科に円形脱毛症の項目が出来る事を切に願い、楽しみにしています。 お忙しいと思いますが、お体に気をつけて、これからもいろいろな悩める欲深な私たちを救ってください。 これからも、頼りにしてがんばります。 ありがとうございました。 デイジー ----------------------------- デイジー 様 メールありがとうございました。 宝彩有菜です。 > 人生百科に円形脱毛症の項目が出来る事を切に願い、楽しみにしています。 はい。了解しました。では、さっそく、考えてみましょう。 > なので、今は人の事を気にしたらカウント、人からどう思われるか考えたらカウント、人と比べたらカウントするようにして、すぐに全部負けようと思うことにしています。すべて、勝ちたい気持ちからきているのではないかと思ったからです。 なるほど。これは、たぶんとても良い着眼と、実践ですね。 円形脱毛症のことをネットでいろいろ調べてみましたが、はっきりした原因が分らない状態ですね。 しかし、ストレスには深い関係があるような気がします。 早く治したいものですね。そして、早く治す方法はあると思います。 > すぐに全部負けようと思うことにしています。すべて、勝ちたい気持ちからきているのではないかと思ったからです。 なるほど。これも良い思いつきですね。 そうですね。回り道のように見えるかもしれませんが、いわゆる、心の持ち方、変え方の勉強、修行をした方が返って、早く、円形脱毛症が治るのかもしれません。 何か、大きな、今となっては不要になっている「思い込み」とか「プログラム」とかを解消すると、円形脱毛症が消える可能性が高いですね。 あと、呼吸が浅いとストレスが貯まりますから、呼吸をいつも穏やかな腹式呼吸ができるようにしてください。 では。 宝彩有菜 （追） 最近号の、メールマガジンのコピーも、別便でお送りしておきます。 偶然、円形脱毛症のご相談が相次いだので、それについて少し書いております。もし、まだ、お読みになっていないのなら、ご覧下さい。 参考になると思います。 --------------------------------- 「宝彩有菜のメールマガジン」の該当箇所抜粋です。 --------------------------------- （宝彩有菜のメールマガジンです。） ■円形脱毛症 実は、円形脱毛症のご相談のメールを何通か頂きましたので、ネットでいろいろ検索したり調べたりしています。 現実は、実際のところはっきりした原因がまだ分っていないようですね。 いろいろ調べていくうちに、ふと、これは人間の「衣替え」なのではないかと思いました。 円形脱毛症という病気ではなくて、「衣替え」を実施しているのではないか。 本当は「心の中」の衣替を、季節が変わったり状況が変わったりして、その時期が来たので、実施したいのだが、「頭」が頑固なため、とりあえずの「衣替え」・「脱皮したい意志」が外部に現れたものではないかと思っています。 そして、心の中の「衣替え」が達成されると、円形脱毛症も、その必要がなくなるので治るのではないか思います。 つまり、円形脱毛症は、病気ではなくて、心の衣替えが完了するまでの、代替の「衣替え」、偽装・擬態のようなものではないかと言う気がしています。 もし、捨てなければいけない頑固な思い込みや、怖れや、心配があるなら、それをまず先に勇気を持って捨ててみる必要があるということなのかもしれません。 なぜ、そう思うのかということを補足しておきますと、自分にとって不要となってきた「思いこみ」や「プログラム」がありますと、その「思いこみ」や「プログラム」で思考は進むのですが、そこから導かれた結論が、意にそわないので、アタマは、もう一度その「思考」を繰り返してみるということをしているのだろうと思います。 しかし、その「思考」を何度繰り返しても、意に沿う結論が出ないわけですから、思考は、同じところを繰り返し、繰り返し、何度も、何度も、おそらく何万回も回るのだろうと思います。 すると、当然ですが、その部分が熱を帯びてきますので、その近くの物理的な頭の部分が熱くなる。痒くなる、掻き毟る、あるいは、「焼ける」ということになるのだろうと思います。すると、髪の毛が抜けることになるのではないかと思います。 だとすると、そもそもの原因は、不要になった「思いこみ」や「プログラム」にあるわけで、それを解消、脱却すれば、アタマは「思考」をまともにできるようになるわけです。何度も同じところを回らないで、省エネで思考できるようになるわけです。 もし、身体に切り傷や擦り傷をしたら、瘡蓋（かさぶた）ができます。傷ついた皮膚を守るためです。 でも、皮膚が内側で新しい新鮮な皮膚を準備すると、瘡蓋は痒くなります。痒いのは、それを掻き毟って取ってくれというサインです。掻き毟ってそれを取り去ると、中から新しい皮膚が出てきます。 円形脱毛症は、なんだか、それに似ているような気がします。 ただし、掻き毟って取り去るべきは、心の中の瘡蓋（かさぶた）でしょう。 例えば、「私は弱い」「私は愛されていない」「私は駄目だ」みたいな自分の傷があるとします。 そして、それを守るために、「人を信じてはいけない」「世間は危険だ」「緊張を解いてはいけない」「負けてはいけない」といういわば瘡蓋のように自分をガードしていた「思い込み」や「プログラム」があったとします。 しかし、自分が成長したり、自分が直ろうとしているときに、つまり「もっと人と会いたい」「もっと自由に活動したい」「私は強い」「私は大丈夫」となってくると、その時、瘡蓋のように自分をガードしていた「思い込み」や「プログラム」は、必要なくなるわけですから、それが取れようとしている状態かもしれません。 だから、衣替え、脱皮だというわけです。どんな円形脱毛症も、より良い自分になるための一時的な、衣替え現象なのだろうと、私は思っております。 （以上、「宝彩有菜のメールマガジン」より、抜粋おわり） --------------------------------- 宝彩有菜 様 メールのお返事ありがとうございます。 デイジーです。 お忙しい時間をさいて私のメールを読んでいただき、さらにお返事をくださったことに感謝します。メールマガジンの円形脱毛症も腑に落ちました。 やっぱり脱毛症とストレスは関係があるようですね。 すぐに考え込みやすい性格のため、何度も先生の本を読んでは、改めたり気付いたりしているつもりですが、少したつと忘れてしまって、また同じ事で悩んだりしていて、進歩がないなぁと自分でも思います。 今回、心の持ち方、変え方の勉強、修行をした方がいいというアドバイスを受けて、今までのように、常に欲に気付けるようにしていくつもりです。 不要な思い込み、プログラムが多すぎて、どれから手をつけていいのかわかりませんが、人の目を気にする事が多いのでやはり、よく思われたいという気持ちが強いのだと思います。よく思われなくても良いと思うのは、難しいですね。 私は幼児期から、異様に人見知りが激しく、母親以外の大人には誰にもなつきませんでした。成長してもなぜか大人と接することが怖くて怖くてしょうがないという状況でした。大人になってからは、表面上は普通にしていますが、つねに緊張して人に接しています。そのへんの問題も課題なのかもしれません。 宝彩先生は、衣替えにたとえていらっしゃいましたが、何を衣替えする時期なのか、それさえもわからない状態なので、まだまだいろいろな修行が必要のようです。 脱毛し始めたころ、不意に不安な気持ちが襲ってきて、胸が苦しくなることがよくありました。そんな時に、やはり人生百科の「パニック障害」の項目を読んで、なんとなく自分にあてはまる部分があったので、書いてある事を実践してみました。 おかげで、それ以来、だいぶ落ち着きました。 今でも、たまにそんな症状が出るときがあるので、腹式呼吸は気にしてするようにしています。いつも腹式呼吸でいられるようにした方がいいんですね。実践してみようと思います。 心の修行も長くかかりそうで不安ですが、できれば楽しんで取り組んでいきたいと思います。これからも、悩んだり、考え込んだり、繰り返すと思いますが、少しずつでも成長していけたらと思っています。 お忙しいところ、本当にありがとうございました。 これからも、先生のアドバイスを頼りにがんばります。お体にお気をつけてお過ごしください。 デイジー --------------------------------- というメールをいただきました。 それから、しばらく月日が経過しました。 そして、また、デイジーさんから、次のような嬉しいメールをいただきました。 （宝彩有菜） --------------------------------- 宝彩先生、こんにちは。 昨年、脱毛症の事で相談させていただいたデイジーです。 アドバイスをいただき、ありがとうございました。 あれから、髪の毛はすべて抜け替わり、今は新しい髪が生えてきて、ベリーショートになりました。 そして、昨日から思いきってカツラをやめました。カツラを使用しいた間は、行動が抑制され、人にも会うのがつらく、本当に苦しい間でした。 でも、脱毛症のおかげで気付けた事が本当にたくさんあり、苦しかったけど、これからの人生のためには良かったと思えるようになりました。 今はだいぶ嫌な気分に気付く事がはやくなり、欲を探して手放す練習をしているところです。 おかげで、いろいろ気付けた事があり、だいぶ人生が楽になってきました。 昨日で、区切りをつけて、生まれ変わった気持ちで行動して、とにかく前に進んで、そのたびに、いろいろな場面で欲を見つけてどんどん手放せていけたらと思っています。 変化を好まず、人と接するのが苦手でしたが、今はできるだけ多くの事を経験して、いろいろな人と積極的に触れ合いたいと感じています。 わたしには、大肯定が心に入りやすかったので、これからも「それでいい」をくりかえし、感謝しながら進むつもりです。 これからも、何度も先生の著書等を参考にさせていただくと思います。 お体に気をつけて、ますます活動の幅を広げられる事を祈っています。 本当にありがとうございました。 デイジー --------------------------------- デイジー 様 メールありがとうございました。 よかったですね。おめでとうございます。 今日は、嬉しいメールありがとうございました。 私も、とても嬉しいです。 宝彩有菜 --------------------------------- （宝彩有菜のコメント） 円形脱毛症になるのは、誰でも嫌です。 しかし、円形脱毛症になってそれを克服した後の自分は、きっと、円形脱毛症になる前の自分より数段、進歩しているのだろうと思います。 大きく、強く、しなやかになっているのだろうと思います。 ということは、円形脱毛症になったことは、長い人生で考えれば、とても意味のあることだったと言えるのではないでしょうか。 修行的に言えば、すべて、必要なことが起こっている、そんな気もします。 宝彩有菜 |
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