「宝彩有菜アドバンスコース」付録１7
(homeへ) /(e-講座のhome)へ/
「宝彩有菜アドバンスコース」付録１7
(homeへ) /(e-講座のhome)へ/
Fili掲載(1998/7-8)vol.42. 「魂について語る」号
words=2200 「宝彩有菜の気楽な生き方教室」第三回目
おとぎ噺では、よく魔女に呪いをかけられたお姫様が白馬に乗った王子様に助けられたりします。
例えば魔女に「おまえはイボ蛙になる」と呪いをかけられたお姫様がその呪い通りになってしまい、ほとほと困っていると、そこに白馬の王子様がやってきて助けてくれます。
このように困った時にはいつでも究極のお助けマン、「白馬の王子様」が助けに来てくれると心強いのですが、現実はなかなかそうもいきません。と、簡単に諦めてはいけません。実はいつでも「白馬の王子様」を直ちに呼び寄せる魔法の言葉があるのです。
今回はそれをお教えします。この言葉さえ知っておけばもう世界中に恐いものは何もなくなります。なんと言っても「白馬の王子様」を呼べる言葉ですから。
でも、そのことばを上手に使えるようになるには、まず、「魔女」と「呪い」の意味をしっかり理解する必要がありますので、それを説明します。
まず、「魔女」とは「不安」や「心配」を助長するものの象徴です。そして、「呪い」とは「想像された自分の将来の不幸なイメージ」です。
もう少し詳しく説明します。人のマインドは誰のマインドも自分が将来不幸になることについては非常に敏感に反応します。マインドはふと何か不幸になるかも知れないと思いつくとすぐにありとあらゆる不幸を想像して対策の取れるものは今のうちにとっておこうと思います。
それはマインド本来の働きですから当たり前のことなのですが、困ったことにマインドはいったいどのくらい心配をしておけば良いのか判断がつきません。
それで、いつも心配のし過ぎになります。たとえばデキモノがほっぺたに一つできただけで、「わーっ、わーっ、いぼ蛙になっちゃう」と連想がすぐに暴走してしまいます。
この場合ですと「いぼ蛙になる」というイメージが「呪い」です。その「不幸なイメージ」を創造したり、それをどこかから拾い出してくる役目をするのが「魔女」です。
さて、もうお分かりだと思いますが、この「魔女」は「心配」があるから出現してきます。「心配」が無いところには「魔女」はでてきません。
ですから「魔女」をやっつけるためには「心配」をやめればよいことになります。
どうやってやめるか。
そもそも心配とは「守って欲しい弱い自分たち」という認識から発生しているものです。
ですから、例えば「私は強い。イボ蛙にされない」とか、「私は健康だ。病気にはならない」と思えれば心配は止まるハズです。でも心配症のマインドは「本当に大丈夫だろうか。どうも信じられない」と心配を続けがちです。
そこで、今度は「私は守られている。だから大丈夫。イボ蛙になりはしない」と思う方法があります。このように私たちは守られていると思うことができればありとあらゆるすべての心配はとまります。そう思えるための思い方の工夫はこうしてみます。確かに今現在こうしてこの宇宙に生きていることはとっても凄い奇跡です。
それは宇宙や神がずっと守り続けて来たからです。それならどうして明日から守られないことがあるでしょうか。たぶん大丈夫です。明日からもきっと守り続けてくれるでしょう。そう信じて「私は守られている。私は守られている」としばらく唱えれば心配はとまるハズです。
でも疑り深いマインドは「そうは言ってもねぇ、本当に明日からもまもられるのか疑問だねぇ」となかなか信じきれません。だからやはり心配が止まりません。
さて、困りました。でも大丈夫です。
お待たせしました。いよいよ、最後の切り札、「白馬の王子様」を呼び寄せてみましょう。
実は「王子様」を呼び寄せるためには「王子様」の言葉を唱えなければなりません。「私や私の愛する人を守って欲しい」は「お姫様」の言葉ですから、それでは「王子様」現れません。
「王子様」の言葉は「魔女」を避けようとしたり、逃げようとする言葉ではありません。勇気を持って「魔女」に向かっていき、目をそむけずに「魔女」と戦う勇者の言葉でなければなりません。とはいっても蛮勇では恐怖の裏返しでしかありません。愛と勇気に溢れた言葉である必要があります。
それは「私が守ってあげる」です。
「私が全身全霊を傾けて『イボ蛙菌』や『病魔』や『あらゆる危険』から守ってあげる。
この私が命をかけて『魔女』から守ってあげる」との思いを込めた言葉です。
「私が守ってあげる」愛と勇気の言葉です。
そして、愛のある勇気は「白馬の王子様」のように、いつも、しなやかで、優美で、しかも最強です。
ですから、この言葉を唱えていると、自分の内に愛や勇気がわいてきます。
そしてそれが溢れてくれば、もはやマインドが心配をし続けることはありません。
その上、自分自身が愛や勇気に溢れれば「自然治癒力」も高まります。
また、自分が愛や勇気に溢れれば、他人を元気にする「気力」も強まります。
ですから、霊的な実際の現象面でも自分や愛する人々を「魔女」から守る働きを助長することになります。
つまり、「王子様」を呼び寄せる「魔法の言葉」とは、「私が守ってあげる」なのですが、実はそう唱えることによって自分自身が愛と勇気に溢れた「王子様」に変身するところがすごい魔法なのです。
（宝彩有菜）
----------------------------------------------