宝彩有菜の e-講座
| No-23． 「生かされている」ことを発見する修行 (home/back/index) |
| お釈迦様は、人が生きるのは苦しみが多い、だから、この世は四苦八苦だとおっしゃっています。たしかに、病気や事故や災害、中傷や誹謗や軽蔑、あるいは、死別や離別など、肉体的、精神的に、この世で出会う苦しさや悲しさは数え切れません。 ですから、そうならないように、日夜、あれこれと悩みながら、我慢しながら、工夫しながら、私たちは生きているわけです。 このような人生に、楽しみや安らぎはあるのでしょうか。 などと、暗く考えてはいけません。 本当は、この人生は、愛と、喜びと、感動にあふれているのです。それを忘れてしまっただけです。 でも、いつから、そのような暗い考え方に支配されてしまったのでしょう。 より良い生活をしようと、苦しみや、悲しみを避けようとすることは良いことです。当然でもあります。健康に注意したり、将来の生活を心配したり。 しかし、自分でなんとかしなければならないと、自分に責任を負わせすぎると、苦しくなります。 なぜなら、もし、自分が努力しなければ、心休まる、安心できる人生は、歩めないと錯覚してしまうからです。すると、今現在の人生はいつも苦しい、辛い、悲しい、になって来ます。そのわけは、将来の安心や幸福のために、今を犠牲にしようと思うからです。ですから、辛い今が続きます。 どかが、間違っていたか？ 自分が幸せに生きていくのは、自分が頑張るしかないと思ったところですね。真面目な人ほどそう思います。真面目すぎると人生の喜びを味わえなくなってきます。 これを解消しましょう。不真面目になりましょうというのではありません。 そうではなくて、自分が生きようともがいたりしなくても、ちゃんと生きていけるという事実を、理解しましょうということです。 これを理解すると、肩の力が抜けて、人生が楽になります。 楽になった心であたりを見回してみると、今まで感じられなかった、美しいことや、優しいことや、感動的なことが感じられるようになってきます。 「ああ、人生って、本当に、すばらしいなぁ」と思えるようになってきます。 ですから、ポイントは、「自分は生かされているのだ。自分一人で頑張って生きて行かなくても大丈夫。ちゃんと生きていける」という認識をもつことです。 具体的には、こうします。 神様が、自分を生かすために、どれだけのことをしているのか、それを発見していきます。自分の生活の中でそれを、具体的に見つけていきます。何かの本を読んだり、聖書か何かをひもといて、数え上げるのではなく、自分自身の実生活の中で見つけていきます。 たとえば、太陽が存在してるのもそうかもしれません。地球があるのも。親も。食べ物も。雨や風も。昆虫も。石油や船や、自動車やバスも。 自分が、誕生してきた、そして生きているのに、いったいどれだけの、恩恵を受けているのかを、大きなものから、小さなものまでどんどん発見していきます。その気になれば、一日に百も二百も発見できるかもしれません。意外なものもあるかもしれません。 とにかく、数え上げる。カウントする。一週間続けてみましょう。感謝すべきことが山のように現れてきます。「これも、あれも」と。すぐに、感謝にあふれている自分自身を発見できますよ。 これは、単純な修行ですが、強力です。分かった積もりになって「ああ、感謝が大切だってことでしょ。知ってますよ」などと言って、真剣にやらないと、効果は期待できません。が、素直に実直にやれば、効果は抜群です。自分自身の実感が得られます。 「この世で、四苦八苦できるというのも、実に、ありがたいことなのだなぁ」 と思えるくらいになってきます。そうしたら、この修行は達成です。 （宝彩有菜） |
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