"the story of Princess RYURA"

りゅら姫物語 宝彩有菜 

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■ 付録です。



「りゅら姫物語」の詩篇第<四六>番
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   過ぎた不幸は貴方のものではない。
   貴方が見た悲劇映画が貴方のものではないように。
   過ぎた恐怖は貴方のものではない。
   貴方が見た恐怖映画が貴方のものではないように。
   過ぎた事件は貴方のものではない。
   貴方が見た暴力映画が貴方のものでないように。
   それなのに、貴方は自分のものでもないものを持ち続ける。
   復讐するために、貴方はそれを持ち続ける。
   仕返しするために、貴方はそれを持ち続ける。
   その復讐や仕返しの炎を燃やし続ける為には、
   貴方は今も、引き続き、不幸で不運でなければならない。
   復讐や仕返しの炎を燃やし続けるためには、
   『自分はその為に今も不幸で不運である』
   と思い込み続けなければならない。
   だとすると、貴方は決して幸福にはなれない。
   総てを許しなさい。
   貴方は貴方を不幸にしておく理由が無くなる。
   総てを映画と思いなさい。
   貴方は貴方の人生というドラマを楽しめる観客に成れる。
   そして、このドラマに悪役が居るというのは、
   実は素晴らしい事だと感謝する。

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宝彩有菜の「りゅら姫物語」から、詩篇第46番より。
(アンダルピア王子の親指)の章より。


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