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宝彩有菜のメールマガジン
2007年10月30日（火）第４７号
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宝彩有菜のメールマガジンです。
台風もそれてくれて、秋らしい良い日が続いておりますが、
いかがお暮らしですか？
宝彩有菜です。
さて、今日は人間の頭の中のお話です。
瞑想すると心が落ち着いたり、元気が出たり、明るくなったりします。
今回は、
その仕組みやメカニズムについて、科学的に解説してみたいと思います。
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（目次）
１ 瞑想の目的は、セロトニン類の偏在解消
２ セロトニンの偏在の発生する理由
３ 偏在を解消する方法
４ 効果的な解消実践
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（本文）
１ 瞑想の目的は、セロトニン類の偏在の解消
瞑想する目的は、心を静めることであるとか、精神の修養であるとか、色々いわれていますが、
実際には、瞑想することによって、セロトニン類の偏在が解消されることに意味があります。
ですから、瞑想する目的は一言で言えば、セロトニン類の偏在の解消だといえます。
もっと言えば、セロトニン類を平均化することだということです。
２ セロトニンの偏在が発生する理由
セロトニン類（以下「セロトニン」）とは、神経細胞間の情報伝達を司っている物質です。
神経細胞から腕のようにのびたニューロンの先端には、
次の神経細胞から伸びたニューロンと繋がっていますが、
微細に観ると、隙間が空いています。
この隙間のことをシナプスと言います。
一つの神経細胞の中を情報が伝わるのは、電気的な伝導が可能ですが、
シナプスを越えて情報が伝わるためには、電気的ではない、他の方法によっています。
ニューロンとニューロンの間のシナプスで、情報を伝えているのはセロトニンです。
出し手側から勢いよく放出された多数のセロトニンが、
受け手側のニューロンに衝突することによって、
受け手側のニューロンが活性化し、電気インパルスを発生させます。
まるで、豆まきの豆を思い切り、相手に投げつけるようなものです。
それが当たると、刺激を受けて電気インパルスになります。
そして、今度はそれが受け側の神経細胞の中を伝わっていきます。
このようにして情報は脳内の何千憶個という神経細胞の中を次々に伝わっていくわけです。
シナプスの空間に放出されたセロトニンは、回収されます。
しかし、放出したセロトニンをすべて回収できるわけではなく、
詳しい数字はわかりませんが、
感覚的には、約８割程度の回収率になるのではないかと思います。
すると、同じニューロンのところを、何度も何度も電気インパルスがやってきて、
セロトニンの放出が行われると、つまり、伝達情報が通過すると、
そのニューロンは、セロトニンを放出するばかりですから、
保有しているセロトニンが底をついてきます。
すると「あああ、もう、アタマが疲れて集中できない」という感じになります。
では、放出されて回収されなかったセロトニンはどこに行くのかというと、
そのシナプスの周辺に漂いますから、近隣のニューロンがそれを拾いあげます。
しかし、自分の所の保管庫が満杯になると、もう拾い上げません。
さらに遠くまで脳内を漂流していきます。
つまり、集中して思考するのに、必要なところにセロトニンが不足し、
不必要なところにセロトニンが集積している状態になってきます。
「ああ、頭が疲れた」とか「なんだかぼんやりする」とかの症状になってきます。
３ 偏在を解消する方法
では、セロトニンが不足してきたニューロンはどのようにして、
いつセロトニンを回収するのかといえば、
実は、いくぶんかのセロトニンはいつも脳内を漂っていますから、
それらを少しずつ拾い上げて回収するということになります。
しかし、その作業は、自分の所に電気インパルスが来ない時にしか実施できません。
つまり、自分は暇なときにしか、回収作業ができません。
ですから、考え続けるのをやめて、気分転換をしたり、他の事を考えたりしていると、
次第にまた頭の性能が回復してきて、元気になるわけです。
４ 効果的な解消実践
瞑想は、このセロトニンの偏在の解消をとても効率的に、
速やかに実施する方法です。
瞑想の実践は「思考を止める」方向に進みますから、
まず、それまで集中的に使用していた脳細胞に休暇をあたえて、休ませることになります。
新たな電気インパルスを発生させませんから、その脳細胞が仕事から解放されます。
つまり、セロトニンを回収する暇が得られるというわけです。
さらに、瞑想が進むと、すべての思考が止まりますから、脳全体としては、
「今は、何も考える案件が無いのだ。だから、脳内のメンテナンスができるのだ。
つまり、セロトニンの偏在を解消できるチャンス到来だ」
と判断します。
すると、すべての脳細胞のセロトニンを、そうですね瞑想の深さにもよりますが、
例えば「手持ちの２割ほど、全員放出！」というような命令が出たようなことになります。
命令を受けた脳内の細胞が一斉に手持ちのセロトニンを放出しますから、
セロトニンが潤沢に脳内に漂うわけです。
それはまるで、流れるプールの両側で、バケツに山盛りに、黄色のテニスボールを
持っていた人々が、
「そうか、今は平準化する時だな。そのために、みんな手持ちの２割ほど放出するのか」
といって、プールにテニスボールを一斉に投げ込むようなものです。
テニスボールは流れる水にのってぐるぐる流れていきます。
するとセロトニンが払底していたニューロンはセロトニンの回収が容易になります。
ここぞとばかり、漂ってきたセロトニンを拾いあげます。
このようにして、偏在していたセロトニンが平準化されるわけです。
セロトニンの偏在が解消されると、アタマがクリアーになった感じがしたり、
軽く明晰になったと感じられると思います。
また、集中力も復活します、柔軟な思考もできるようになります。
そして何より素晴らしいのは、なんとなく幸福な感じ、幸せ感が満ちてきます。
これらが瞑想をすると短時間で実施できます。
さらに瞑想が上達すると、瞑想が深くなりますから、
そうなると例えば、
「今は、超リラックスしているので、保有セロトニンを５割放出！」
というような状況にもなります。
すると、実は脳内にさらにセロトニンが潤沢に漂いますから、
それらに触れたあらゆる受けて側のニューロンが、
穏やかに活性化してまるで伝達情報を受けたような感じになります。
すると脳内が明るくなったりすることもあります。
これは視覚を司っている部分なども全体的に活性化するので、
現実は暗い部屋にいるのに、
まるで、太陽が顔に当たったような明るい感じになったりするわけです。
セロトニンが溢れているとそうなります。
さらに、進むと
「今は、超、超リラックスしているから、セロトニンを６割、できる人は７割放出！」
とかになります。
すると、とてもハッピーな、至福の状態になれます。快感が起こったりします。
そこまでは行かないとしても、少し瞑想すれば、少し瞑想しただけ、
セロトニンの偏在が効率よく解消されます。
すると、気分がすぐに爽快になりますし、元気も回復してきます。
このように、瞑想することは、脳内の活性化にもっともすぐれた方法だといえます。
瞑想すると効率よくセロトニンの偏在が解消されるからです。
勉強や仕事で疲れたアタマをリフレッシュする、
最良の方法と言えるのではないでしょうか。
宝彩有菜
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宝彩有菜
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（宝彩有菜）
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これは、先日、ＰＨＰの編集者から取材を受けて
私が話した内容が記事になったものです。
「ＰＨＰスペシャル」は発行部数２０万部だそうですので、
たぶん、コンビニとかにも並ぶと思います。
宝彩有菜
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（詳しくは、下記ＨＰよりご覧ください。
このほか、追加が入る可能性もあります）
（宝彩瞑想会）
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１０月１３日（土曜日）（京都）
（山科の毘沙門堂で実施しました。とても良い瞑想会でした）
１０月２０日（土曜日）（東京）
（特別瞑想会をはじめて開催しました。これも有意義な瞑想会でした）
これらを含めて、宝彩瞑想会が円滑にかつ、有意義に開催できていることは、
いろいろ推進してくださっている熱心な多くの方々の御蔭です。
ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。
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（宝彩瞑想会のホームページ）
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