宝彩有菜の「人生百科」
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（０８）　「サポート」
（宝彩先生に質問メール）
（３８歳、男性、ニックネーム：　モトテツ　さんからのご質問です）

先生の、「さとりシリーズ」全5冊及び、「なりたい自分になれる」、「今日からはじめる自分づくり」を読み、以来、これらの著書を座右の書としております。

先生の著書を読むことができ、かつ、先生に直接疑問点を質問できる機会を持てる、そういう時代に自分が生きていることに、とても感謝しております。

ところで、「さとりの方程式」60ページ・＜お助け天使にまかせよう＞についてですが、
お助け天使とは具体的にどのような事柄を指しているのでしょうか？

また、同ページに、
「欲しがるよりは願う。願うよりは祈る。祈るよりは捧げる」
とありますが、
＜欲しがる＞＜願う＞＜祈る＞＜捧げる＞の各々が、
具体的にどのような状態を指してい
るのか理解できませんので御教授ください。

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(宝彩有菜の回答メール）

メールありがとうございました。

そうですね。実際にお助け天使を私は現実に見たことはありませんから、方便、たとえ、比喩のたぐいです。

ただし、実感として、なにかしら、願いをかけたことが実現するときは、自分でも予想しなかった展開や、幸運にめぐまれることがありますから、そんなときは、
「誰かが、出会いや、偶然を演出してくれてるのだなぁ。
まるで多くの天使達が、天空を舞いながらあれこれ手伝ってくれているような感じだなぁ」
とこころから思うことはありますよね。

しかし、天使たちは見えません。天使というのは人間の想像の産物です。龍や、天女や、魔法使いと一緒です。私は２１世紀に生きていますからね。天使を見たなんていいません。

話がそれましたが、「お助け天使」。
それがどのように現れるのか。
現象的には、実際は、願いをかけた自分の意識が深いところで、その願いを実現しようとし始めたときに、世の中のあらゆる情報は、意識の上にあがらなくても的確に利用されたり、つながれたりし始めることです。その現象のことを「お助け天使」が現れたと言います。

また、自分がそのような状態になったときは、電話のベルを聞いただけで、これは誰から誰へのどんな内容の電話だと直感的にわかったり、手紙を開ける前に内容がわかったりします。
これも超能力ではなくて、あらゆる事象を総合的に判断しているだけですけど。

そういう状態になった人が、深いところで例えば何かを実現したいと思っていると、敏感な人が、手伝ってあげたいと繋がってきます。
テレパシーとかではなく、やはり、意識の深いところでの作用です。

どんな作用か。
もっと、具体的に言うと、普通の会話では、相手の情報源をすべて開陳して情報交換をしていませんが、深いところで願いが醸成されていると、なにげない会話でも、相手の持っている最適の情報を刺激しますから、
相手も喜んで、例えば、
「ええと、ああ、そうそう、誰々さんが個展をしているから時間があれば、見に行ったらいいと思うわ」
と思わず、その自分の持っている、そして相手の願いをかなえるための、最大限のアイディアや情報の線を、無意識に繋いでくれます。サポートをしているわけです。

で、個展に行ってみると、ちょうど、その時、出会いたい人物もその会場に来ていた。なんて偶然はよくあることです。
それで、ああ、これは「お助け天使が手伝ってくれた」と比喩的に思うわけです。

（お助け天使を呼ぶ）

では、どのようにしたら、このお助け天使が手伝ってくれやすい状態になるかというと、それが、「欲しがるよりは願う。願うよりは祈る。祈るよりは捧げる」という表現になります。これは、自分の実現したいことを、意識の一番奥に据える作業です。奥へ、奥へ。

人間は誰でも、なった電話が誰からの電話であると推量できるくらいの膨大な情報を持っています。ただ、それが意識の表面のさざなみに影響されていると分からないだけですが、情報は膨大です。
「願いを捧げる」の状態まで昇華している人に出会うと、人は誰でも、その願いに合う手持ちの情報を無意識に、親切に、一生懸命に、役に立ちたい思いで、提供したくなるのです。
そうすることが、とても嬉しい気持ちになるからです。
こころが開くというのと同じ意味です。温かい気持ちになる。

逆に「欲しい、欲しい」が表面に出ている人には、心が開きません。
本当は欲しいのだけれど、欲しいを隠している人も同じです。
そういう人には欲が邪魔して良い情報があってもなかなか情報が伝わりません。

仕組みから言えば以上のようなことになります。
ポイントを言うと、相手のこころを開こうという欲があるうちは決して開きませんし、願いを叶えたいという欲があるうちは、お助け天使も手伝えないということです。

つまり、その願いが本人の欲ではなく、本人のこの世での使命や愛の発現にまで高まっていると必ずサポートが来る。
しかも、面白いように来る。
人間が考える限界を超えてやって来る。
ですから、まるで、天使がサポートしているように感じるわけです。

「もっと欲しい」と思ったり、「もう少しこうして欲しかったのに」などと不満や不平に思うと、もうサポートは来なくなります。
さらにサポートが来るには、ですから、「嬉しい、ありがたい」と、いつもいっぱいいっぱい感謝するのがコツです。
すると、サポートは止むことがありませんよ。

宝彩有菜
（宝彩有菜）
　© Alina Hosai  , 2001 (All right reserved )













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