宝彩有菜の「人生百科」(home)/(index)
| （２５） 「不妊治療について」
不妊治療についてメールをいただきました。 ---------------------------------------------- 宝彩 有菜さま 一つご相談、アドバイスいただきたいことがあります。 文章にして、心の整理をする意味でも意義があると思いますので、よろしくおねがいします。 修行を始めて、少し気持ちの整理はついてきていることなのですが、心配ごとの箱の中では上位ランクのもので、「後で考えよう」とスタンプを押しておくものの、時間が経つにつれてインクが薄れては、また拾い出してきてしまいます。 実は私は現在、排卵誘発をしなければ、排卵できない状態です。 病状としては、視床下部から出るホルモンバランスが乱れている（出ていない）のと、多嚢胞性卵巣といわれる状態（卵巣の皮が厚くなって、ホルモンの作用を受けにくく、中途半端な大きさの卵しかできない）という診断です。 今年の１月から治療が始まりました。もうすぐ１年です。 初めは、排卵誘発をして生理がきたらそれで良かったのですが、２人目の子供が欲しくなり、こうなると、不妊治療になってきました。 「子供なんてすぐにできるもの」と思っていました。 「命を授かること」の重みを知りませんでした。 ホルモンがでていないということは、自分の心が作用してそういう状態にしているのでしょうか？ 神様から、まだ許可が下りていないのでしょうか？ ８月に不妊専門の病院に変わりましたが、治療の方法は同じで、不足しているホルモンを経口薬や注射で補い排卵させるもので、この方法では根本的な病状の改善にはなっていないように思います。 今週期の治療では、同じ薬量では排卵が起こらないようです。 そういった治療へのモヤモヤや、出口の見えない病状にイライラもつのり、薬を飲むと情緒不安定というか、カリカリするようになってきました。（薬のせいだと思っていました） 新しい病院は、調剤薬局に薬をもらいに行くのですが、そこの薬剤師さんが心温かい方で薬の説明や、調子が悪くなったりしないか、いつも親切に聞いてくださいます。 先日、「薬を飲んでイライラしたりしますか？」と聞いてみました。 私は忘れていましたが、前にも同じことを聞いたようです。 薬剤師さんは、イライラしたりの副作用はあまり聞かないとのことでした。 しかし、不妊治療はストレスがかかるもので、そのストレスがまた一番よくないこと。 女の人のほうが、自分を責める傾向にあること。 漢方治療もあること。親身になって答えてくださいました。 あと、「まだあなたは若いから、そんなに時間がないことではない」とも。 帰り道、涙がこぼれました。 治療しているからには、早く良くなりたい。早く子供が欲しい。 こんなところでも、「早く、早く」と自分を急き立てていたようです。 また、こんな私に優しい言葉をかけてくださるかたがいるなんて・・・ メールを書き上げるのに２〜３日かかっていたところ、 昨日、第３回目のアドバンスコースの教材を受信しました。 そして、アマゾンで注文していた『なりたい自分になれる』『今日からはじめる自分づくり』も届きました。 さっと目を通した程度なのですが、『なりたい自分になれる』のなかの、自分が生まれたわけとして「それは私の願いがかなったことで、素晴らしい事なんだ」というフレーズと、「私はわたしのままで大丈夫」というフレーズがとても心にしみました。 昨日よりも、また考えが前向きに進みそうです。 心の動きを見つめなおすことで、解決できるような問題でしょうか？ アドバイスいただければ、幸いです。 よろしくお願いします。 （トマト） ---------------------------------------------- トマト 様 メールありがとうございました。宝彩有菜です。 > ホルモンがでていないということは、自分の心が作用してそういう状態にしているのでしょうか？ > 神様から、まだ許可が下りていないのでしょうか？ 心の作用でホルモンの状態は変わりますから、そういうことはありえます。 では、子どもが欲しい、子どもが欲しいと、思っていれば良いのかというと、せっぱ詰まった、余裕のない気持ちで思っていても、逆効果です。 逆に、子どもなんか欲しくない、まぁ、大丈夫だろうなどと、のんきに構えている人の方が、「わぁ、また、できちゃった」と慌てることもあります。 つまり、子どもを授かることを、親があれこれ調整しようとしてもなかなか難しいワケです。 精神世界的に言うと、「この世に出てくる」のは、新人の意志ですから、受ける方は、選択権は無いのです。 で、この世に出てくる方の判断は、まぁ、自分で考えてみても、「貧乏だけど、夫婦仲が良さそうだから、この家庭が楽しそうかな」という方が、 「この家庭は問題が多いが、修行にはなりそうだ」 というのより、多数です。自然です。 時には、修行好きのタマシイが、わざわざ超問題有りの家庭を選択することもありますが、まぁ、それは少ないケースです。 ですから、あまり、自分が「産む」なんて大事業をするつもりにならないで、温かい、楽しい家庭を整えている方が効果的です。 また、欲しい、欲しいではなく、 「いったい、誰が来るんだろう」 と「受け身」の態勢を取っておいた方が、「宇宙」と同期しやすいのです。 月や太陽や地球とうまく同期すると、うまくいきます。 それには、なるべく自然に生きること。 生きていることを感謝して暮らすこと。 毎日、一回は、自分は「宇宙」の波動の中に生かされていると感じる静かな落ち着いた感謝に満ちた時間を持つこと。 自分を温かい大きな海だと思うこと。 どんな小さな生命もはぐくむ、温かい大きな海だと思うこと。 あまり、あれこれ心配しすぎると、「海」にはなれませんよ。 「海」は何も考えなくても「海」なのです。 とにかく、のんびり、ゆったりいきましょう。 では。 宝彩有菜 （追） あと、技術的なことですが、 排卵日を計測して、夫にも協力してもらって、ちょうど良い日に 「なに」をするというのを、何年もやってみたが、子どもができなかった。 で、諦めて、したいときに「なに」をしてみると、できたなんて夫婦も知ってます。 医学は平均値ですから、自分が平均値ぴったりとは限らないのですね。 体温と排卵日の関係が、もし、平均値よりは３日ずれていたとしたら、何年間も一生懸命、夫に協力してもらってやっていたことは、結局、「避妊」と同じことになっていたというわけです。 笑い話のようですが、よくある話です。 じゃあ、こんどは、数打てば当るのだから、回数を多くしたらどうかというと、これも、薄くなって、有効打が打ててないという結果になっていることがあります。 まだ、できない、まだ、できないと、さらに回数を多くすると、ますます薄くなってホームランどころか、ファールチップくらいになってしまいます。 当らない。 逆に、半年に一回しか「なに」をしないのに、また当っちゃったということもよくある話です。 つまり、あまり人為的にあれこれ工夫をすると、逆効果の場合も多いと言うことです。 自然が一番よいということですけど。 （追） ついでに、視床下部から出るホルモンの出し方をお教えしましょう。 「喜び」のホルモンですから、喜べば出ます。 でも、喜ぶのは難しいですね。 さぁ、喜んでくださいといってもなかなかできません。 そこで、喜びを邪魔しているものを排除します。 それは、「不満」や「不平」です。これを排除すると自然に「喜ぶ」ができます。 「不満」や「不平」を排除するには、「満足」や「感謝」を多くすればできます。 そのやりかた。 例えば、コップに水が半分入っているとします。 それを、「半分しかない」と否定形で考えれば、すぐに、「不満」の感情が後についてきます。 「半分しかない。面白くない」と。 正しくは、「半分もある」と肯定形で考えます。 すると、「半分もあって嬉しい」になります。 こどもも、「一人しかいない」と考えると「不満」になりますが、「一人いる」と肯定的に考えると、「ありがたい」と感謝になります。 感謝や満足が、「不満」や「不平」に置き換わると、視床下部から「喜び」のホルモンが自然に出ます。 毎日の小さいことまで、すべてを、肯定形で言う練習をしてみてください。 すぐに素晴らしい効果が現れますよ。 宝彩有菜 ---------------------------------------------- 宝彩 有菜さま トマトです。 不妊治療の件、アドバイスありがとうございました。 メールをいただいて、いろいろ考えて、またいろいろ気づくことができました。 悩んでいたことが、霧が晴れるように目の前が明るくなり、とてもうれしい気分です。 ＞なるべく自然に生きること。 ＞生きていることを感謝して暮らすこと。 ＞毎日、一回は、自分は「宇宙」の波動の中に生かされていると感じる静かな落ち着いた感謝に満ちた時間を持つこと。 ＞自分を温かい大きな海だと思うこと。 ＞どんな小さな生命もはぐくむ、温かい大きな海だと思うこと。 海？海ってどんなだろう？？？ 月や太陽や地球とうまく同期する？うーん？ 「海」を頭の中にイメージしてみました。温かくて穏やかできれいな海です。 すると、自分の動作がゆっくりとしてきました。 無意識でしていたいろいろな普段の動作に気づき始めました。 そして、ゆっくり意識してそのいろいろな動作をしてみると、何事も落ち着いて自分の思い通りにできるのです。 そして、それが楽しい。 一本、一本意識して歯を磨いたり、体のすみずみまで洗ったり、立っている自分の足がこんな面積で自分の体を支えていると驚いたり・・・ 「自分を温かい大きな海だと思うこと」は、まだまだ私にいろいろ教えてくれそうです。 ＞感謝や満足が「不満」や「不平」に置き換わると、視床下部から「喜び」のホルモンが自然に出ます。 ＞毎日の小さいことまで、すべてを、肯定形で言う練習をしてみてください。 小さいこどもがうちにいると、「すべてを肯定形」はなかなか大変です。 「あれしちゃダメ、これしちゃダメ」がしょっちゅうだからです。 でも、これも気づいたのですが、だいたいは「私を守りたい」から「ダメ、ダメ」になっていただけで、こどもはただ遊んでいるだけなのですね。 言い回しを考えるのは、最初は難しいと思いましたが、なかなかこれも楽しくなってきました。 「そこは開けないで〜。じゃなかった。あとで、おかあさんといっしょに開けようね〜」 今はしないでほしいことも、あとでだったらＯＫなんだ。なるほど！ 先生に教えていただくまで、今まで、「不満」や「不平」を簡単に連発して、自分自身を苦しめてきたことを改めて知るとともに、その長い歴史を一日、二日で簡単に解消するのは難しいことも分かりました。 でも、一日、一日、少しずつ「不満」や「不平」が感謝や満足に置き換わっていっているような実感があります。 こころが軽く、自然にニコニコしてしまうような感じです。 ＞とにかく、のんびり、ゆったりいきましょう。 はい。のんびり、ゆったり、急がず、あせらず・・・ これが、今、私が向かい合っている修行なんだと思うと、ありがたいと自然に受け入れることができます。 温かいアドバイスを本当にありがとうございました。 そして、「先生がいつもそばについていてくださるんだ」ということが何よりも私の支えです。勇気がわきます。いつも前を向いて歩いていけます。 感謝の気持ちでいっぱいになります。 （トマト） ---------------------------------------------- トマトさま 宝彩有菜です。メールありがとうございました。 そして、素晴らしい気付きの数々、良かったですね。 >こころが軽く、自然にニコニコしてしまうような感じです。 修行の成果ですね。おめでとうございます。 ３ヶ月もすると、たぶんコウノトリがやってきますよ。 もう、あっちを飛び立ったという報告がありましたから。 宝彩有菜 --------------------------------------------- 宝彩 有菜さま こんにちは、トマトです。 「それでよろしい〜」の大肯定の修行をやってみました。 １日目、は〜「それでよろしい〜」は〜・・・本当に神様になったような気がして「バ〜ン〜〜」とそのあとドラの音が頭のなかに鳴り響きました。 ２日目も楽しい修行だな〜と思って続けていたのですが、３日目あたりから頭が「それでよろしい」に「本当にそれでいいの？」とか反論してくるようになり、次々と心配事や気になる事がでてきて、なんだか気分が悪くなってきました。 ４日目、生理が始まるともうガタガタです。いつものクセでカレンダーに開始日から１、２、３、４・・・と数字をふってしまい、排卵日に今回は排卵があるかどうか？から、薬は効いているのだろうか？ コウノトリが３ヶ月後なら今回のはず、とか、今まで気にしていなかったことが一気にでてきました。 というか、気にしないようにしていたのか。 ダンナに「もう、あかんわ〜〜」と相談しました。 「おまえはコウノトリの話を信じてへんかったんか〜。おれだけか〜」 といいました。 信じていないわけではない。でも・・・。 漢方薬を毎日飲んでいるけれど、ホルモンのしたたりおちる音が聞こえるでもなく、自覚症状もなく、良くなっているのか悪くなっているのか変わらないのか全然分からない。 排卵がなければ赤ちゃんもやってこない。 先生に教えていただいた修行だって、「ちゃんとやっています！」と胸をはっていえるでもなく、修行もどこまで進んでいるのか止まっているのか分からない。 「前にも言ったけど、おまえはなんでも言葉で表そうとするとこがある。目に見えない世界だってあるんや」 私は、ふふんと聞き流していました。確かに目に見えないものや言葉に表せないものを私はあまり信じられません。と認めていませんでした。 「目に見えないものや言葉に表せないものを信じられない自分がいる」と認めたことで、ざわついた心が落ち着きました。 そして、「信じたい」「慌てずゆっくりいこう」と今は思っています。 なんでも言葉で表そうとする頭に対抗するというか、それが正常な働きなのでしょうが、それを超えるにはどうしたらよいのでしょうか？ それか、今は自分の心の動きを言葉を使って細かく見ていくことを努力すべきでしょうか？ でも、修行するのは誰でもなく私であって、四の五の言っているのも私の頭で・・・ では、本当の自分とは何？とか混乱してしまいます。 どうぞ、よろしくお願いします。 （トマト） --------------------------------- （宝彩有菜のコメント） というような、メールを頂いて返事をしようと思っていましたら、 次のような、嬉しいメールがやってきました。 （宝彩有菜） --------------------------------- 宝彩 有菜さま 先生、こんにちは。トマトです。 お知らせとご相談があります。 二つは関係しています。 先日、うちにコウノトリさんが到着されました。 今のところ順調で、今年の冬には新しい命が生まれる予定です。 「うれしい！！！」はずが、不安が先行してなかなか喜べません。 マインドが一番いやがっていたのは、「いつまでこの治療が続くのか分からないこと」でした。 子どもに対する考え方も同じで、我慢するシーンが多く、小欲を大欲で抑える方式のため、無意識で抑えた欲があとで爆発したり、不都合を解消するためにエネルギー補充として怒りを使ったり、そういうことをしていることが最近分かってきました。 自分には母性のかけらもないのかと本当に悲しくなります。 子どもに対する考え方で間違った標識が多々あるのでしょうか。 でも、それを見直す前に、自分は根本的に何かおかしいのではないかと思います。子どもの存在をまるまる全部受け入れるにはどうしたらよいのでしょうか？ こんな私に愛はできますか？ 新緑がとてもきれいで、心にドーンと入ってきて鳥肌がたつほどです。 また、その鮮やかな木々、草草を見ると自分がちっぽけなことで悩んでいることが情けなくて涙がでました。 いつもありがとうございます。 アドバイス、よろしくお願いします。 （トマト） --------------------------------- トマト様 メール、2通、ありがとうございました。宝彩有菜です。 おめでとうございます。 > 新緑がとてもきれいで、心にドーンと入ってきて鳥肌がたつほど > です。また、その鮮やかな木々、草草を見ると自分がちっぽけな > ことで悩んでいることが情けなくて涙がでました。 素晴らしいですね。 大丈夫ですよ。 コウノトリを派遣した神様は、それは、もう、びっくりするくらい 愛情いっぱいですから、難しいことはみんなお任せして、 のんびり、ゆったり進めばいいのです。 おめでとうございます。 宝彩有菜 --------------------------------- （宝彩有菜のコメント） 妊娠すると、いろいろといままで考えなかったことを心配したり、 あれこれ思うことは沢山あると思いますが、 とにかく、コウノトリが少し遅れたとはいえ、無事到着してよかった、よかったです。 おめでとうございます。 きっと愛情一杯の優しいおかあさんになられると思います。 おめでとうございます。私も嬉しいです。 （宝彩有菜） |
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