宝彩有菜の「人生百科」
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	（１７）　「アダルトチルドレン」 （宝彩先生に質問メール） （２０歳、女性、ニックネーム：　ハネー　さんからのご質問です） 友達のことで悩んでいます。 彼女はちょっとしたことでパニックしては、泣きながら電話してきたり、 「今泣いてるところ」と携帯にじゃんじゃんメールをしてきたりと、まあ、甘えてきます。 調子のいいときは私のことは忘れているようです。 そんな彼女に辟易しながらも、放っておくことができないのです。 どうしたらいいのでしょう。  ---------------------------------------- (宝彩有菜の回答メール） ハネー様 メールありがとうございました。 人から頼りにされたり、甘えられたりするのは、良い面もありますが、 負担になることもありますね。 負担になってもそれをやっているのは、アダルトチルドレンの特徴が出ているのかもしれません。ちょっとチェックしてみましょう。 いわゆる、アダルトチルドレンは、幼いときから、家族の中で「大人」をやる役割を担って育っていますから、自分自身の要求や、欲求が抑圧するのが上手です。上手になり過ぎると自分で自分の要求や欲求が分からなくなっている可能性もあります。 アダルトチルドレンは、しかし、逆に、どんな相手でも、その相手の欲求や要求にはすごく敏感です。また、その欲求や、要求に応えてあげることも得意です。長年培った高等な技術を持っているからです。社会ではよく気のつく人で通っています。 アダルトチルドレンは、ですから、会社で出世をしたり良い面もあるのですが、厚かましくて、要求の多い、つまり人を利用することをなんとも思っていない人に、簡単に利用されてしまうという弱い面も持っています。 人に奉仕したり、「愛」を与えるのは良いことです。 でも、それが相手のズルイ打算を満足させるものであれば、与えてはいけないのです。 この場合、「断る」というのが、正しい「愛」です。 でも、断るというのは、自分が強くなければできませんね。 強くなる。 強くなるにはこうします。 相手が使ってきたワザをそのまま自分も相手に使うのです。 槍を使ってきたら、こちらも槍を使う。 水攻めできたら、こちらも水攻めでやり返す。 火攻めなら、もちろん火攻めです。 金を貸してくれと言ったら、こっちも金を貸してくれと言う。 お互いですから、遠慮することはありません。 具体的には、 「今、泣いているとろ」 と電話がかかってきたら、 「ちょうど、良かった。私も泣いてるところ。ねぇ、聞いて、聞いて」 と先制攻撃をかけます。 すると、大概、 「じゃぁ、いいわ。またにする」 といいますから、 「えっ、なに、聞いてくれないのぉ」 と甘えます。 すると、相手は、 「ごめん、私、今、忙しいから、ねっ、ねっ、ブチッ」 と自分勝手に電話を切ってしまいます。 この手も、学習しておきましょう。 忙しいからといって、ごめんと一言いって、ブチッと切る。 なんと、強いのでしょう。見習わなければなりません。 「それに、今、気づきましたが、 彼女は、私より強いのに、私を頼っている振りをしていたんです。 とんでもないことでした」 なんて、感想になる可能性も十分あります。 「頼られたら、断ってはいけない」というアダルトチルドレンの間違ったプログラムを捨てましょう。 それを捨てて、自分がまともになれば、すぐに、もっと良い本当の友達ができます。貴方を利用しない本当の友達がすぐに現れますよ。 これは、宝彩有菜が保証します。 ぜひ、頑張って、戦ってください。 敵は、「自分の弱さ」ですよ。 では。 宝彩有菜 --------------------------------------------
	（宝彩有菜） 　© Alina Hosai  , 2001 (All right reserved )

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